Burgos-León間はそれほど長く感じなかった。実際にこれまでの大都市PamplonaやBurgosといった大都市間の距離は長かったのかもしれないし、友人と一緒に歩いているから短く感じるのかもしれない。大都市に入る前の郊外の複雑さ、単調さもない。そもそも、一人で歩くときは考え事が存分にできていいし、二人で歩くと相手について話が聞けるのが楽しい。どちらもいいことは沢山ある。しいていえば「誰かと歩く」はその瞬間の偶然でしかなくて、明日に繰り越そうなんてことは不可能だ。だからこそ貴重でもある。 朝食はふかふかのトルティージャ、いつ作られたかわからない古いゲーム機。わたしが小学生くらいの頃にゲーム…続きを読む
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理想のトルティージャに巡り会う【カミーノ 巡礼記21日目】
アルベルゲを一番遅く出発しても7:30。それでも外はまだ朝焼けの最中で完全な明るさはない。のんびりキッチンでお湯を沸かしてコーヒーを入れて、甘いカスタードパイを数分で食べたなら準備万端。朝甘いものを食べると気合が入るし、目が冷めるのだ。 13kmほど何もない道を直進。普段なら退屈するけど昨日知り合った日本人の女の子と一緒だから沢山お喋りして楽しくて、時間が過ぎるのを忘れる。同じ関西出身であることや部活動(偶然にも共通していた吹奏楽部)のこと、そこで担当していた楽器のことなど、驚くほどに話が盛り上がって嬉しかった。道の途中、ベンチやテーブルのある広場について少しだけ休憩。彼女がリュックから取り出…続きを読む